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| dynabook EX/522CDET 修理・メンテナンス |
2003年8月29日発売のオールインワンタイプAVノート。
15インチ大画面+TVチューナ+DVD-RAM搭載の贅沢モデルです。
CPUはIntel モバイルCeleron 2.20GHzを搭載しています。
標準搭載メモリは256MBですが、最大1GBまで拡張可能です。
Intel 852GMチップセット内蔵なので、ゲーム向け機種ではありませんが、普及価格帯での動画編集ノートの先駆け的なモデルです。
ちなみに発売当時の実勢価格は約23万程度。
さておき。
今回の主旨である、故障箇所と修理内容の話。
状況としてはHDD内クラスタにエラーが有るために起動に失敗or動作中に突然ブルーバック。
さらに液晶ヒンジ部が破損しているため、今にも液晶パネルがもげそうな状態。
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まずはHDD内データを救出するために、HDDを取り外す。
この手のノートは、モバイルタイプと違い本体裏側から簡単にHDDが取り外せる場合が殆どです。
こいつも例に漏れず、裏側パームレスト部下側(写真のメモリスロット上側の楕円にふくらんだ部分)に、防振ケースに入っておりました。
運良くディスクコピーが出来たので、データを欠損することなく新HDDへ複製が出来ました。
次に、ヒンジ部の破損と、CPU冷却FANなどの部品点検も兼ねて本体を分解。
結構な数のネジを外さなければ筐体を分離出来ないです。
写真の黄色矢印で示したネジをすべて外します。
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次に、CPUヒートシンク部カバーを外し、中にある隠しネジを外します。
ちなみにこのモデルはモバイルCeleronが搭載されていますが、同ソケットのPentium4-M(mPGA478pin)タイプであれば換装可能な設計になっていました。
Pentium4-Mの2.2GHzあたりに換装するのも面白いかもしれません。
メモリは実装256MBが標準です。
オンボード実装ではなく、SO-DIMM搭載で計2スロットのため、最大512x2の1GBまで増設可能。
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搭載光学ドライブ。
当時としては珍しい(というか、高価な)DVD-RAMドライブです。
Panasonic製「UJ-811B」(DVD-Rx2・RWx1・RAMx2)という製品で、組み込み用ドライブとしては当時メジャーなモデルだったようです。
このあたりにリリースされたドライブは低速では有りますが、その分製品自体がしっかりしているので今の高速ドライブと比べて丈夫な感じです。
こちらで用意したDVD-Rもすんなり読み込みましたので、潜在的な読み込み性能は結構良いのでは?
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キーボード。
まぁ、標準的な感じです。
大型ノートなんで、キーピッチは広め。
んまぁ・・・汚いです(^^;
殆ど手垢汚れですね、これは。
察するに、かなり働いているパソコンちゃんのようです。
筐体も結構汚れているので、過酷な労働をしているパソコンちゃんなのか、オーナーが掃除しないのか・・・・・・
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キーボードの取り外し図解は写真を取り損ねたので文章でフォロー(w
キーボード上部に電源ボタンおよびステータスLEDが搭載されたカバーパネルがあり、それをスライドして外します。
このパネル部分はユーザーでも簡単に取り外し出来るように、取り外しボタンが付いています。
パネルの下にネジが3つほど有り(写真上側に並んだ3つ)これを外すとキーボードが外れるようになっています。
キーボード下に保護用のアルミプレートが入っていて、2本のネジを外せばキーボード接続フラットケーブルまでアクセス出来ます。
(写真の真ん中の青丸部がフラットケーブル接続部です)
後は赤丸を付けたケーブル類を慎重に外して、見えている部分のネジと、左側の絶縁シール下に隠してあるネジを外せば本体上側筐体が分離出来ます。
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筐体下半分です。
こうやって見ると、マザーボードは本体の左半分に集中してるのがわかります。
左上に有るFANが、CPU冷却FANです。
ホコリで詰まってました(笑
東芝らしく無難な設計ですね。
各所にある銅箔のシールド部品が日本製品らしさを感じます。
ショップメイドのベアノートなどだとここまで丁寧な設計ではありませんので。
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ここまでの作業で、筐体の上部と下部が分離できます。
難しいかみ合わせや特殊な接合部分も無く、結構素直に分解できます。
モバイルノートだとここまで簡単に行かないので、今回は分解にはあまり苦労しませんでした。
次は、今回の修理のキモである液晶ヒンジ部の分解と修復です。
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問題のヒンジ部はダイカスト部品になっていて、この部分に入っています。
正直な感想を述べますと、15インチの大画面を支えるには少し貧弱な作りです。
実際にこのヒンジの強度不足はかなり問題であるらしく、このモデルの故障頻度No1の部分が、この左側ヒンジのようです。
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ヒンジの本体側は裏側のネジ2本+隠しネジ1本を外せば取り外すことが出来ます。
液晶パネル側の取り外しは若干面倒ですが、シールで隠されているネジを3本外して、液晶ベゼルの爪をぺこぺこと外してやれば液晶パネル側のヒンジもすっと外すことが出来ます。
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ヒンジプレートを外したところ。
本体側のプレート固定部は結構しっかりした作りなのに・・・ねぇ。
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問題の破損したヒンジ接合部です。
衝撃の接合部。
こんな極小面積で接合されています。
矢印の部品は、接合部のカシメ。
これがもげたことによるヒンジの破損が原因。
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残念ながら溶接器具などを持っていないので、今回は住宅用壁面コンクリート・金具接着剤を利用して固めてみる。
2液式のかなり強力なタイプで、この状態で約5Kg程の引っ張り重量に耐えられる程。
と、油断していたのは後の祭り。
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筐体に組み込みなおした状態。
この状態ではかなりしっかり固着しており、問題ないように見えます。
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キーボード。
手垢の汚れが我慢できなかったので、徹底的に清掃。
ひどい部分はキートップを外して汚れを除去しました。
汚れの度合いからすると意外と削れの少ないキートップでした。
経年のテカリ以外は新品同様!!
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キーボード部以外の組み込み終了。
改めて全体を見て、結構汚れが目立つことに気付く。
ああ、この汚れは我慢できない(w
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てことで組み込み完了。
筐体のほぼ全面を清掃。
こういうとき、OAクリーナーは結構役に立ちます。
あと、手垢汚れやシールなどのべた付きとかには、「マジックリン」が意外と重宝します。
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これで見た目は殆ど問題なく。
HDDは新品になったので動作もすこぶる順調。
ついでにおまけで実装メモリを+512MBで計768MBへ増設。
WindowsXPのSP2だと、最低でも実装512MB無いと動作がしんどいです。
これで無事オーナーの手元に返す準備が出来・・・たはずでしたが。 |
何度か液晶パネルの開閉をしてると・・・「バキャっ!!」っと、とってもいやな音が。。。
はい。
もげました。
そう。
引っ張り強度が重要なのではなく、この場合は曲げ強度なんですよね・・・
やはり溶接レベルの強度が必要か。。。
ぐっはぁ・・・ダメかよ・・・と思いつつ、再度修理を試みるために、今度はアッセンブリ交換のつもりでヒンジ部のパーツを通販サイトなどで検索。
と、ここでメーカーサポートで思わぬ情報。
「通常使用状態において液晶ヒンジ部が破損した場合は、経年の如何に関わらず無償修理致します」
なんと!?
マジかよ!?
早速メーカーサポートセンターへ問い合わせて、状況の確認。
すると、「とりあえず送って下さい」との返答。
さっさと梱包してメーカーサポートへ発送。
エラい素早い対応で、1日でサポートセンターから電話来ました。
曰く「お客様がご自身で修理を試みた形跡が見られますが、これは故意的な破損では無いのでしょうか?」
・・・むぅ・・・やはりまず先にメーカーサポートへ送るべきだったか・・・と考えつつも
「いや、壊れたものを直そうとするのは当たり前じゃないですか〜ww」とごまかしてみる。
んま、ほかにも色々聞かれましたが、とりあえず一貫して「普通に使ってたらもげた」を主張。
結果、驚くほど丁寧に修理対応してくれ、ヒンジ部の破損は無償で対応してくれる、とのこと。
ほかにCPU冷却FANの交換(これは、ホコリを咬み込んでしまっているのでベアリングが痛んでる、と)を薦められましたが、部品代\3,000の技術料\12,500(!?)を請求する、とのことだったので即刻却下。
ふざけるな。
こういうとき、部品のみの提供はしてくれないんですよね、メーカーは。
仕方ないと思いつつ、無償で直せる範囲だけで良いから直して下さい〜と言って電話を切りました。
で、修理から帰ってきて衝撃。
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ヒンジ部は強度対応品に交換されておりました。
どうやらこの部品は、非公開リコール対象だった模様。
後で色々調べたら、同じ故障でクレーム書いてるサイトが出るわ出るわ(w
見た目も新品!?で帰ってきました。
って・・・
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そうです。
以前の写真と見比べて、明らかに異なる部分が。
液晶パネル部のベゼルが新品になってますΣ( ̄ロ ̄)!!
しかも紛失していたヒンジカバー部までも。
なんてユーザーフレンドリーなサポートセンターでしょうか!!
写真の青い部分、全部新品になってました。
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で、修理完了!!
じゃん!!
どこから見ても新品状態。
実際、オーナーに返したところ、「うわっ、めっちゃ綺麗になってるっ」と逆に驚かれ。
オーナーさんには、CPU冷却FANを効率良く稼働させるために、廃熱部をふさいだりしないように〜と若干の注意事項などを添えて返却。
OSの修復インストール+ゴミデータ掃除+デフラグも行ったので預かる前と比べてかなり快適になったようです。
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メーカー修理自体にはあまり良い印象を持っていませんが、今回のように実はリコール対象だった、なんていう偶然が有ったりします。
ものによってメーカーを頼ってみるのも吉かもしれませんね。
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